アスベスト 木造一戸建て 解体費用のアイキャッチ画像

築40年の実家を解体しようとして、見積書の「石綿事前調査」という行で手が止まる方は少なくありません。

木造一戸建てでもアスベストは使われていて、含有が判明すると解体費用は数十万円単位で動きます。

レベル別の除去単価から30坪クラスの実例見積もり、発注者自身に課される届出まで整理しました。

質問者

木造なのにアスベストって関係あるんですか?

回答者
admin_seosmish

屋根と外壁が主戦場です。

木造こそ見落とされやすい、というのが正直なところで。

結論|木造一戸建てのアスベスト解体費用は「通常+数十万円」が現実的なライン

この記事の結論

木造一戸建てで見つかるアスベストは、その多くが飛散しにくいレベル3の成形板です。

除去単価は2,000〜20,000円/㎡が目安で、通常の解体費に数十万円が上乗せされるイメージになります。

吹付け材(レベル1)が出る木造住宅はまれなので、いきなり数百万円を覚悟する必要はありません。

まず事前調査で範囲を確定させるのが先です。

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アスベストが怖いのは、金額そのものより「調べるまで金額が確定しない」という点です。

解体・改修工事の事前調査は、建築時期や規模にかかわらず法令で義務づけられています。

2023年10月1日からは、調査できるのは建築物石綿含有建材調査者などの有資格者だけになりました。

つまり「見なかったことにして安く壊す」という選択肢は、もう制度上ふさがれているんですよね。

回答者
admin_seosmish

逆に言えば、調査さえ終われば金額はほぼ読めます。

2006年9月1日 これ以前の着工なら含有の可能性あり
80㎡ 事前調査結果の報告が必要になる解体床面積
2,000〜20,000円/㎡ レベル3建材の除去費用の目安
質問者

調べないと金額が出ない、というのがいちばんモヤモヤします。

木造一戸建てにもアスベストは使われている|2006年9月1日が分かれ目

木造一戸建てでアスベストが使われている可能性のある箇所の図解

「鉄筋コンクリートの話でしょう」と受け止められがちですが、木造でも普通に使われていました。

日本では1975年から段階的に規制が進み、2006年9月1日にアスベスト含有建材の製造・使用が全面禁止になっています。

逆に言えば、着工日がそれ以前の住宅には含有建材が残っている可能性がある、ということです。

アスベストの用途の9割は建材だったとされ、木造住宅では屋根材や外壁材の一部に使われてきました。

築年数でおおまかな当たりをつける

まず設計図書や建築確認の書類を引っ張り出して、着工日を確認してください。

着工が2006年9月1日以降だと書面で証明できる場合、検体を採取する事前調査は不要になります。

1960〜90年代に建てられた木造住宅なら、含有建材が入っているほうが多いくらいの感覚で構えておくほうが安全です。

ただし築年数はあくまで当たりをつける材料で、最終判断は有資格者の調査になります。

回答者
admin_seosmish

まずは登記簿より、設計図書の「着工日」を探すほうが早いです。

屋根・外壁・軒裏・内装のどこに入っているか

木造一戸建てで名前が挙がる建材は、だいたい決まっています。

もっとも普及しているスレート屋根(コロニアル、カラーベストとも呼ばれます)は、2004年以前の製品にはほとんど含有しているとされています。

外壁のサイディングや軒裏のけい酸カルシウム板も、2004年まで製造・使用されていました。

内装の石膏ボードは紙材の部分に1%程度含まれるケースがあり、こちらは1986年で製造が終わっています。

部位別の含有建材と製造終了時期
部位代表的な建材製造終了の目安
屋根化粧スレート、波形スレート、セメント瓦2004年頃
外壁窯業系サイディング、スレート板2004年頃
軒裏けい酸カルシウム板、パルプセメント板2004年頃
内装石膏ボード(紙材部分)、ケイ酸カルシウム板1986年(石膏ボード)
床ビニル床タイル(Pタイル)—

見た目で判断できないのが厄介なところで、繊維質が見えるかどうかも決め手にはなりません。

建材名や商品名から調べたいなら、国土交通省と経済産業省が公開している石綿含有建材データベースが使えます。

写真で雰囲気を掴むなら国交省の「目で見るアスベスト建材」も参考になります。

注意

スレート屋根の差し替えや外壁の一部撤去を、自分で作業するのは避けてください。

切断や破砕をしなければ危険度は低いとされますが、自主施工であっても工事対象部分の事前調査は必要です。

自己判断での撤去は法令違反にあたるケースがあります。

質問者

DIYで屋根だけ剥がす、はダメなんですね。

木造で問題になるのはほぼ「レベル3」|レベル別の除去単価を比較

アスベストのレベル1・2・3の危険度と除去単価を比較した図解

アスベストは飛散のしやすさ(発じん性)で3段階に分けられます。

数字が小さいほど危険という、直感と逆の並びなので注意してください。

そして費用は、このレベルでほぼ決まります。

レベル1・2・3の違いと除去単価

レベル1は吹付け材、レベル2は保温材・耐火被覆材、レベル3は成形板です。

レベル1は密閉空間での作業になるため、15,000〜85,000円/㎡と最も高くなります。

レベル2は10,000〜60,000円/㎡、レベル3は2,000〜20,000円/㎡が目安とされています。

レベル別の建材と除去費用の目安
レベル主な建材と使用箇所除去費用の目安
レベル1石綿含有吹付け材/耐火建築物の梁・柱、機械室の天井15,000〜85,000円/㎡
レベル2保温材・耐火被覆材・断熱材/ボイラー本体、配管、空調ダクト10,000〜60,000円/㎡
レベル3成形板/屋根材、外壁材、天井、ビニル床タイル2,000〜20,000円/㎡
質問者

うちは屋根がスレートなので、レベル3ですね。

工期にも差が出ます。

レベル1は1ヶ月以上、レベル2は2週間〜1ヶ月程度、レベル3は数日〜2週間程度が目安です。

回答者
admin_seosmish

単価の幅が広いのは、養生の範囲と処分費が現場ごとに違うからです。

木造一戸建てで想定すべきレベル

一般的な木造戸建てで使われているのは、レベル3の建材であることがほとんどとされています。

レベル1の吹付け材が住宅の建材として採用されることは、まずありません。

ネットで「1㎡あたり8.5万円」という数字を見て青ざめる方がいますが、あれはレベル1の話です。

木造の相場感を掴むなら、レベル3の欄だけを見れば十分だと思います。

処理面積300㎡以下の場合、除去費用の目安は20,000円〜85,000円/㎡。

アスベストの処理費用は状況により大幅な違いがあり、特に処理面積300㎡以下の場合は費用の目安の幅が非常に大きくなっている。

国土交通省「アスベスト対策Q&A」(アスベスト含有吹付け材の除去費用)

この国交省の数値も吹付け材(レベル1)が対象なので、木造にそのまま当てはめると過大な見積もりになります。

ポイント

見積書の単価を見るときは、必ず「どのレベルの建材に対する単価か」をセットで確認してください。

レベルが書かれていない㎡単価は、比較の土台になりません。

質問者

レベルを聞かずに単価だけ比べていました。

木造で大半を占めるレベル3建材の具体的な撤去手順や処分区分は、こちらの記事で詳しく解説しています。

建物構造別の解体費用相場|坪単価の目安

アスベストの話に入る前に、土台となる「普通の解体費用」を押さえておきます。

ここが分かっていないと、上乗せ分が妥当かどうか判断できないためです。

木造の坪単価は30,000〜40,000円/坪が目安とされています。

構造別の解体坪単価
建物種別坪単価の目安備考
木造住宅30,000〜40,000円/坪労務費・廃棄物処理費・運搬費・足場養生費を含む
鉄骨造(S造)40,000〜50,000円/坪同上
鉄筋コンクリート造(RC造)50,000〜60,000円/坪重機と工期が増えるぶん高くなる

出典: アスベスト解体ネット「解体費用の目安」(2026年8月時点で確認、地域・立地・業者により変動)

延床30坪前後(約100㎡)の木造住宅なら、アスベストを含まない通常の解体でおおよそ80万〜120万円程度が相場です。

この金額に、後述する調査費と除去費が乗る構造になります。

地域と立地で坪単価は動く

同じ30坪でも、現場の条件で総額はけっこう変わります。

トラックや重機が入れるか、足場を組めるか、隣家との距離はどうか。

ここが効きます。

都市部の住宅密集地では、養生範囲の拡大や作業時間の制限が求められ、工事費が通常の1.5倍〜2倍程度になる場合もあるとされています。

逆に、解体したい建物から少し離れた地域の業者のほうが安く出てくることもあります。

同じ工事内容の見積書で50万円以上の差が出た例も報告されています。

回答者
admin_seosmish

「地元の業者が一番安い」とは限らない、というのは意外と知られていません。

質問者

近所の1社だけで決めなくてよかった…。

アスベスト解体費用の内訳|どの項目にいくらかかるのか

解体費用の内訳と構成比を示した図解

解体費の中身は、労務費だけではありません。

国土交通省のデータをもとにした構成比では、廃棄物の処理と運搬だけで全体の50%以上を占めます。

解体費用の構成要素と比率
構成要素比率の目安
労務費用43%
廃棄物処理費43%
廃棄物運搬費8%
足場・養生シート費6%

出典: 国土交通省 平成21年度 住宅・建築関連先導技術開発助成事業のデータをもとにした構成比(130㎡の例)

「坪18,000円から!」のような安さを前面に出す業者は、この構成のうち労務費だけを示していることがほとんどです。

質問者

安い見積もりは、処分費が抜けているだけかもしれないんですね。

事前調査・分析にかかる費用

調査は書面確認と目視から始まり、判断がつかない建材はサンプルを採取して分析にまわします。

分析は1検体あたり15,000〜30,000円程度で、部位数が増えれば数万円から十数万円になります。

建物の規模ベースで見ると、事前調査全体で約2万〜10万円程度という目安もあります。

この費用は「アスベストが出なかった場合」でも発生します。

ここは避けようがありません。

回答者
admin_seosmish

調査費は保険料みたいなもの、と考えると納得しやすいです。

養生・除去・処分にかかる費用

含有が確認されると、通常の解体には無かった項目が追加されます。

アスベスト情報ナビが示す一例では、届出・書類作成支援が約3万〜10万円、飛散防止養生・隔離が約10万〜50万円とされています。

除去作業は建材の種類と数量しだいで、10㎡あたり約15万〜50万円という幅のある示され方です。

ここは木造でよくあるレベル3中心なら下限寄り、吹付け材が絡むと一気に上限側へ振れる、と理解しておけば大きく外しません。

廃棄物の区分も変わります。

レベル1・2は特別管理産業廃棄物の「廃石綿等」、レベル3は「石綿含有産業廃棄物」に該当し、いずれも通常の建設廃棄物より処分費が高くつきます。

見落としがちなポイント

単価の掛け算に使うのは延床面積ではなく「アスベスト処理面積」です。

屋根・外壁・軒裏など複数部位にまたがると、処理面積は延床面積の2倍ほどになるケースが多いとされています。

㎡単価が安く見えても、面積の取り方で総額は簡単に逆転します。

質問者

延床100㎡だから100㎡分、ではないんですね。

30坪の木造一戸建てで総額いくら?費用シミュレーション

含有部位の広さによる解体費用の総額差を示した図解

数字を並べても実感が湧かないので、実際の見積例を2つ見てみます。

どちらも木造一戸建てで、規模もイメージしやすいはずです。

ケース1|築40年・延床約90㎡の木造2階建て(外壁にレベル3の石綿含有仕上材)
30坪木造住宅の工事別費用例
仮設工事300,000円
解体・撤去工事1,000,000円
運搬・処分1,000,000円
その他150,000円
合計2,450,000円

事前調査でクリソタイルが検出され、外壁をレベル3建材として扱った事例です。

アスベストを含まない場合と比べ、解体・撤去と運搬・処分の項目が40%ほど上がっています。

もう1件は、上乗せ額がもっと小さいパターンです。

ケース2|約38坪の木造住宅
解体総額とアスベスト除去費用の例
解体費用(総額)2,140,000円(税込)
アスベスト除去費用180,000円(税抜)

含有部位が限定的だと、上乗せは十数万円で収まることもあります。

含有部分が30㎡・処分費が2万円/㎡なら、除去費は60万円という計算になります。

2件を並べると分かるのは、「含有部位がどこまで広がっているか」が総額を決めるということです。

屋根だけなのか、屋根+外壁+軒裏なのか。

ここで数十万円は動きます。

だからこそ、調査結果を見ないまま総額を約束する業者は信用しないほうがいい、と考えています。

回答者
admin_seosmish

調査前に「総額○○万円で全部やります」と言い切る会社は、正直あやしいです。

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質問者

まずは自分の家がいくらなのか、知りたいです。

解体までの流れ|事前調査から完了報告までの7ステップ

手順が多いので、契約前に全体像を掴んでおくと業者との話が早くなります。

木造でレベル3のみの場合、レベル1・2で必要な届出は不要になるケースもあります。

1

事前調査(石綿・残置物の確認)

有資格者が設計図書の確認と目視調査を行い、判断がつかない建材はサンプルを採取して分析します。

2

解体業者の選定(相見積もり)

調査結果をもとに複数社へ見積もりを依頼します。

同じ調査結果で比べるのが鉄則です。

3

契約・作業計画の策定・届出・近隣挨拶

除去方法や工程をまとめた作業計画を策定します。

レベル1・2が含まれる場合は着工14日前までの届出が必要です。

4

足場・隔離養生・ライフライン停止

足場を組み、養生シートで建物を囲みます。

必要に応じて集じん・排気装置で負圧を保ちます。

5

湿潤化・アスベスト含有建材の撤去

建材を湿らせて飛散を抑えながら、破断させないよう手作業で外していきます。

重機で一気に壊すのはこの後です。

6

袋詰め・搬出・廃棄物処理・整地

除去した廃材は二重梱包または固形化して密封し、専用の処分場へ運びます。

マニフェストで処理を確認します。

7

完了確認・報告書の受領・最終支払い

取り残しがないか有資格者が確認し、高性能真空掃除機で清掃したうえで作業報告書が発注者へ提出されます。

気をつけたいのは、アスベスト含有建材の撤去が先で、重機解体は後という順番です。

いきなり重機を入れると飛散するうえ、他の廃材と混ざってすべてを産業廃棄物として処理する羽目になります。

結果として処分費が跳ね上がる。

順番ひとつでこれだけ変わります。

質問者

工期はどのくらい延びますか?

回答者
admin_seosmish

レベル3なら数日〜2週間程度が目安です。

通常の解体に追加される感覚ですね。

調査から報告までの実務は、環境省が「建築物等の解体等に係る石綿ばく露防止及び石綿飛散漏えい防止対策徹底マニュアル」として公開しています。

業者の説明と照らし合わせたいときに役立ちます。

質問者

公的な資料が手元にあると、質問の精度が上がります。

発注者にも義務がある|報告・届出のルールと罰則

事前調査結果の報告と届出が必要かを判定するフローチャート

「業者に任せておけばいい」と思われがちですが、発注者側にも関わる手続きがあります。

2022年4月1日から、一定規模以上の工事は事前調査結果を着工前までに都道府県と労働基準監督署へ報告することが義務づけられました。

対象は、解体作業の床面積の合計が80㎡以上の建築物解体工事、請負代金100万円以上(税込)の改修工事などです。

報告は原則として電子システムで行い、1回の操作で都道府県と労基署の両方に届きます。

手続きの詳細は石綿事前調査結果報告システムのFAQで確認できます。

30坪(約100㎡)の木造一戸建てなら、この80㎡ラインはまず超えます。

回答者
admin_seosmish

報告そのものは施工業者が行いますが、費用は見積もりに含まれます。

質問者

80㎡を超えるかどうかは、解体する床面積の合計で見ます。

レベル1・2の建材が使われている場合は、着工14日前までに「特定粉じん排出等作業実施届出書」を自治体へ提出します。

このうち大気汚染防止法窓口への届出は発注者の名義で行う点に注意してください。

木造ではまれですが、該当したときに慌てないよう覚えておくと安心です。

調査結果を記録した書類は工事終了後3年間の保存義務があり、施工者は結果を発注者に書面で説明する義務も負っています。

罰則は「いきなり」来る

以前は適合命令や作業停止命令を経てから罰則、という流れでした。

法改正により、勧告や命令などの手続きを経ることなく懲役刑や罰金刑が科される可能性があります。

調査を省く業者に依頼すると、発注者側が民事上の責任を問われるリスクも残ります。

質問者

安さにつられて頼んだら、こっちも巻き込まれるわけですね。

費用を抑える3つの現実的な方法

解体業者と現地で打ち合わせをするイメージ

裏技はありません。

地味な3つが効きます。

相見積もりを取る(最低3社)

アスベスト解体は業者ごとの価格差が大きく、最低3社以上から取るのが基本です。

相見積もりによって20%〜30%程度の費用削減が期待できる場合もあるとされています。

ポイントは、同じ事前調査結果を各社に渡して条件を揃えること。

前提が違う見積書を並べても比較になりません。

Google Mapの口コミ ★★★★☆ 4.5 (38件) ボッコス|㈱上池解体興業
7社から見積もりを取り検討いたしましたが、料金の良心さはもちろん、何より担当の方の誠実なお人柄が決め手となりました。工事中も、他業者様との調整や近隣への配慮など、細やかに連携を取っていただいたおかげで、何の不安もなく工期を終えることができました。
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5社ぐらい相見積りして、1番安かったので決めました。この業種にありがちな荒っぽさや連絡不通など全くなかったです。期間中、何回か連絡とりましたが、担当者の方の携帯にもすぐ繋がり、テンポよく話がすすみました。

5社、7社と比べている方が実際にいる、というのが現実です。

1社即決がいかに少数派か分かります。

回答者
admin_seosmish

面倒に見えて、ここがいちばん金額に効きます。

補助金があるか自治体に確認する

自治体によっては、アスベストの調査費用や除去工事費用の一部を補助する制度を設けています。

国土交通省も民間建築物のアスベスト対策への補助制度を創設しており、それを受けて各自治体が運用している形です。

ただし補助額・対象・申請条件は自治体ごとにまったく異なります。

ここはネットの情報を鵜呑みにせず、お住まいの市区町村の窓口へ直接お問い合わせください。

共通しているのは、工事着手前の申請が原則という点です。

契約してから調べ始めると間に合いません。

アスベスト解体で使える補助金の種類や申請の順番については、こちらの記事で整理しています。

「みなし工事」という選択肢も知っておく

判断が難しい建材について、アスベスト含有とみなして工事を進めることで分析を省く方法があります。

みなし工事のメリット
  • 検体分析の費用と待ち時間をカットできる
  • 含有の可能性が高い建材では結果的に効率がよい
  • 調査待ちによる工期の後ろ倒しを避けられる
みなし工事のデメリット
  • 該当建材はすべてアスベスト含有建材と同じ扱いになる
  • 除去・処分の費用と工数が増える
  • 含有していなかった場合は完全に払い損になる

部位が狭ければ「みなし」、広ければ分析。

ざっくりこの判断軸で業者と相談するといいですよ。

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質問者

1社ずつ電話するのは正直しんどいです。

見積書のここを見る|アスベスト費用が抜けていないかのチェック

解体見積書で確認すべきチェックポイントの図解

安い見積書には、たいてい理由があります。

「一式」表記が並ぶ見積書は、単価と数量が追えないので比較の対象外にしてしまって構いません。

アスベスト費用が最初から入っていないと、着工後に「追加で○○万円」と言われる展開になりがちです。

質問者

どこを見れば「ちゃんとした見積書」だと分かりますか?

見積書チェックリスト
  • 石綿事前調査費・分析費の行が独立して記載されているか
  • アスベスト除去費が「単価×数量」で書かれ、対象レベルが明記されているか
  • 養生・隔離費と廃棄物処分費が解体費と分けて計上されているか
  • 報告・届出にかかる書類作成費が含まれているか
  • 追加費用が発生する条件と、その場合の連絡方法が書面にあるか

とくに最後の1行は効きます。

地中障害物や想定外の含有が出たときの取り決めがないと、あとで揉めます。

想定以上のアスベストが工事中に見つかった場合、当初予算の20%〜50%程度の増額につながることもあるとされています。

契約前に、追加費用の扱いを必ず文面で確認しておいてください。

回答者
admin_seosmish

「一式」だらけの見積書は、比べようがないんですよね。

アスベスト対応に強い解体業者の探し方

アスベスト事前調査に有資格者が必須となったのは2023年からで、すべての解体業者が資格者を抱えているわけではありません。

確認したいのは、建築物石綿含有建材調査者と石綿作業主任者が在籍しているかどうかです。

この両方を持つ会社なら、調査から除去、本体解体までワンストップで頼めます。

外注が減れば工程管理も一本化されます。

加えて、建設業許可(解体工事業)と産業廃棄物収集運搬業許可の有無も見ておくと安心です。

個人で探すのが難しい理由

サイト更新が止まっている会社だと、法改正前の基準のまま「アスベスト対応可」と書かれていることがあります。

資格の有効期限まで個人で追うのは現実的ではありません。

審査済みの業者をまとめて紹介してくれる窓口を使ったほうが、結果的に早く安全です。

質問者

ホームページの情報が古いかどうか、素人には分かりません。

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相談実績17万件・登録2,500社の一括見積もり

どの業者に頼めばいいか見当がつかない、という段階で使いやすいサービスです。

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工事の3つの保証が無料で付くのも安心材料。見積書は現地調査のあと1週間ほどで出てきます。

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解体工事は業者によって見積もりの開きが大きい工事です。

解体工事見積りnetは最大4社をまとめて紹介してくれるので、相場観をつかんでから決められます。紹介されるのは審査を通過した業者だけです。

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急いで業者を見つけたいときに向いています。

解体工事110番は受付が24時間365日で、条件に合う業者を最短1日で紹介してもらえます。電話のほかフォームやLINEからも相談できます。

現地調査・見積もりは原則無料ですが、対応エリアや現場の状況によっては事前確認のうえ費用がかかる場合があります。

良い点
  • 条件に合う業者を最短1日で紹介
  • 受付は24時間365日
  • 電話・フォーム・LINEから相談できる

3つとも、依頼先を探す入口としての窓口です。

実際に工事をするのは紹介された解体会社になります。

だからこそ、紹介を受けたあとにアスベストの調査体制を必ず質問してください。

ここを聞くかどうかで、その後の見積もりの中身が変わります。

回答者
admin_seosmish

「石綿含有建材調査者は自社にいますか」の一言でいいです。

アスベストと木造解体のよくある質問

木造一戸建てのアスベスト調査費用はいくらですか?
建物の規模に応じて約2万〜10万円程度が目安です。書類調査と目視調査に加えて建材のサンプル分析が必要になると費用が上がり、分析は1検体あたり15,000〜30,000円程度かかります。調査箇所が多いほど総額は増えるため、見積もり時に検体数の想定を確認しておくと安心です。
アスベストが見つかると解体費用はどれくらい上がりますか?
含有部位が限定的なら十数万円、広範囲なら数十万円以上の上乗せになります。約38坪の木造住宅で除去費用が18万円だった例がある一方、延床約90㎡で外壁全体にレベル3建材が使われていた例では総額245万円という見積もりも出ています。屋根だけか、屋根と外壁と軒裏に及ぶかで金額は大きく変わります。
木造でもアスベストの事前調査は必須ですか?
必須です。着工日が2006年9月1日以降であることを設計図書などの書面で証明できる場合を除き、解体・改修工事では事前調査が義務づけられています。2023年10月1日以降は建築物石綿含有建材調査者などの有資格者しか調査できません。
アスベスト解体の補助金はいくらもらえますか?
補助額・対象・条件は自治体ごとに異なるため、一律の金額はありません。国土交通省が民間建築物のアスベスト対策への補助制度を創設し、それを受けて多くの自治体が調査費や除去工事費の一部を補助しています。工事着手前の申請が原則なので、契約前にお住まいの市区町村の窓口へお問い合わせください。
アスベストの有無は自分で見分けられますか?
見た目だけでの判別はできません。築年数と建材の種類からおおよその当たりはつけられ、スレート屋根やサイディングは2004年頃まで、石膏ボードは1986年まで含有製品が製造されていました。国土交通省と経済産業省が公開している石綿含有建材データベースで商品名から検索する方法もありますが、正式な判断は有資格者の調査が必要です。
スレート屋根だけの解体でも費用は変わりますか?
変わります。除去費はアスベスト処理面積に単価を掛けて算出するため、屋根だけなら影響は限定的です。ただし屋根・外壁・軒裏と複数部位に及ぶと処理面積は延床面積の2倍ほどになるケースもあり、その分だけ総額が膨らみます。

まとめ|木造でも「調査してから」が結局いちばん安い

まとめ
  • 着工が2006年9月1日以前の木造一戸建ては、屋根・外壁・軒裏・内装に含有建材が残っている可能性がある
  • 木造で問題になるのはほぼレベル3で、除去単価は2,000〜20,000円/㎡が目安
  • 30坪前後の通常解体は80万〜120万円程度、そこに調査費と除去費が上乗せされる
  • 解体床面積80㎡以上なら事前調査結果の報告義務があり、2023年10月から調査は有資格者のみ
  • 相見積もりは最低3社。同じ調査結果を渡して条件を揃えるのが前提
  • 補助金の有無・金額・条件は自治体ごとに違うため、着工前に市区町村の窓口へ確認する

調査費をケチって着工後に含有が出るのが、いちばん高くつくパターンです。

先に調べて、範囲を確定させて、同じ土俵で3社に見積もらせる。

遠回りに見えて、これが最短だと思ってます。